こんにちは。
今日は、「治療と仕事の両立支援」についてお話をします。
がん等、大きな病気の診断を受けた際、「治療をしながら仕事を続けると職場に迷惑をかけてしまうかもしれない…」と自己判断し、離職される方が4割程度いることがわかっています。皆様が当事者ならどうしますか?
日本人の2人に1人が生涯でがんになる時代とも言われますが、医療の進歩によりがんは治る時代!とも言われる中で、今後、組織としてどういう取り組みが必要となるのか?大切な社員が安心して働ける環境にするためにはどのような配慮が求められているのか?
その答えの1つが「治療と仕事の両立支援」です。これは、病気を抱えながらも働く意欲・能力のある人が、必要な治療を続けながらも働き続けるよう支援する仕組みのことで、会社が主治医や産業医の意見を取り入れながら、個人の体調に応じた業務内容や業務時間等に配慮していけるよう環境を整えるといったものです。2016年にはガイドラインが出され、どういう流れを踏むのか具体的に示されています。両立支援に取り組むことで、大切な人材を失わない、労働者の安心感やモチベーションが上がる、生産性の向上が実現する等の会社側のメリットや、安心して働けるかつ治療を受けられる、自分の居場所・やりがいをみつけることができる等の労働者側のメリットも多くありますので、小規模事業所にも積極的に取り組んでほしい支援体制となります。
両立支援に関しては、企業規模に関わらず、無料で専門家を派遣し相談業務や勉強会の開催等を行う窓口(沖縄産業保健総合支援センター)がありますので、ぜひご活用いただきながら、自社ではどういう支援体制が可能か検討して頂きたいと思います。ホームページを貼っておきますね。
治療と仕事の両立支援に取り組むために – 沖縄産業保健総合支援センター (johas.go.jp)
弊社の保健師も、当センターの両立支援の専門家として企業へ出向くことがあります。気軽に頼っていただけたら幸いです!病気になっても仕事が続けられる、みんなで支えあうゆいまーるの輪を、企業でも!
保健師一同